2019年12月末病院から70歳代男性終末期の人の新規訪問看護の依頼があった。「お正月を在宅で過ごしたいとのことが本人と家族の希望である」とのこと。吸引、点滴など医療的処置も多くあるとの情報を得た。訪問看護の始まりである。
ご利用者さんは、毎日、声にならない声で話しかけてくれた。奥様の食事の工夫や夜中の支援等献身的に介護され、娘さんも遠くからわざわざ駆けつけてくれる姿に心を動かされた。
病状が徐々に悪化しているにも関わらず、生活の幅は大きくなった。風呂が好きだった利用者さんの希望を叶えるように私たちも風呂場で入浴の支援をした。ほっとした顔、昔ながらの固形石鹸で髪と体を洗う生活習慣を維持させながら支援した。
家族さんは、旅行好きの利用者さんのために2月の終わりに1泊2日の淡路島旅行を計画され、利用者さんは地図やホテルの冊子を横に私たちの訪問を待ってくれた。病状の悪化も心配したが、奥様、娘様夫婦、孫と旅行に行き、楽しんで帰ってこられた。「もう1回の旅行を計画したい」と奥様。
それから、2ヶ月後もう1回の旅行は行くことができず、お亡くなりになった。
「正月を家で過ごす、家で生活する希望をかなえる」ことは訪問看護リハビリステーションたもつの看護のアピールポイントです。家族が一瞬一瞬の喜びを得られる姿は私たちにとっても喜びとなります。どんな病状、時期であっても地域の皆様が在宅で生活する選択肢を持ってらえる訪問看護ステーションでありたいと思います。
2020年8月15日 手を合わせ、ご家族様にステーション日誌の記載の承諾を得ています。
訪問看護リハビリステーションたもつ(京都市伏見区)では令和3年1月採用の看護師・作業療法士・理学療法士を募集しています。
在宅医療・看護に興味のある方は募集要項またはメール・電話にてご連絡お待ちしています。 管理者 西谷 保