看護師の本村です。師走の今日、原付に乗り冷たい風を頬に浴びると、たもつの一員になってから、もうすぐ1年になるのだなぁと感じながら訪問に向かう毎日です。
私は、3年程前から編み物を始め、寒い季節になると毛糸を買い込んではかぎ針を握り締めて休日を過ごしています。ある訪問中に、編み物が得意な利用者さんとの出会いがありました。
その利用者さんは、退院後の生活は長く続かないと言われた状態でしたが、ご家族と家で過ごしたいという希望を叶えるため、退院直後から訪問に伺いました。退院直後は声を出す事や目をしっかり開ける事も難しく、口からご飯を食べることも出来ない状態でした。ご家族さんは初めての在宅介護に戸惑いながらも、栄養剤の投与や体拭きに着替え、歯磨き等々、毎日の訪問で共に行う中で徐々に落ち着いた在宅介護が出来る様になりました。次第に利用者さんは元気を取り戻し、口から食べられる量は少しずつ少しずつ増え、大きな声を出せる様になり、今では車椅子に座りデイサービスでお風呂に入られる程元気になられています。
最近は他愛もない話もしてくださり、訪問すると、「編み物はすすんでる?」「上手に編めなくても楽しんで編むことが大切よ、楽しいと思っているうちに自然と上達しているから」等とお話をしてくださいます。
この利用者さんと関わる中で、私たちが利用者さんを救うのではなく、利用者さんが持つ生命力にほんの少し力添えをさせてもらっていると痛感しました。そして、その生命力は住み慣れた家や家族の存在によって最大限に発揮されるのだと思います。
家に帰る時は“こんな状態でどうやって家で過ごすんだろう?“そんな漠然とした不安を持たれる事と思います。訪問看護で一緒に悩み解決し、安心して在宅生活が過ごせる様お手伝いしていきたいと思います。
冬の寒さが本格化し、寒さの厳しい時間は長く感じ、出口は途方もなく遠く感じられます。凍てつく寒さの時を乗り越え、春に蕾が満開に開く時まで、皆さんと一緒に悩んだり迷ったりしながらお手伝いさせていただきたいと思います。
たくさんのサンタクロースが来ますように。
訪問看護リハビリステーションたもつ(京都市伏見区)は、京都市伏見区、京都市南区、京都市山科区、京都市東山区を中心に活動をしています。
令和3年1月 4月採用看護師を募集しています。
在宅看護興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。
ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
管理者 西谷 保