こんにちは、作業療法士の神原です。早いもので、本年も残すところわずかとなりました。皆様はいかがお過ごしですか?

今年は社会全体がコロナ渦に巻き込まれ不安やストレスの多い1年でした。そのような中ではありますが、私もたもつに入職してはや二年、本当にあっという間だったように感じます。入職当時、リハビリ職員は私を含めて3人でリハビリの利用者さんも20人強でした。今ではリハビリ職員7人になり利用者さんも120人を超え大所帯になりした。事業所全体として看護、事務職員を会わせ20人を超える事業所に成長しています。これもひとえにケアマネ様をはじめ関係各所の皆様方のおかげです。本当にありがとうございます。来年は理学療法士の増員も決定しています。たもつもますますパワーアップして皆様に利用していただきやすく、サービスの質の高い事業所を目指して努力しますのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、話は変わりますが、この12月は訪問看護からのリハビリ職訪問を実施している事業所にとっては激震が走るニュースがありました。ご存知の方もおられると思いますが、来年の介護報酬の改定で看護職よりリハビリ職の多い訪問看護ステーションに対して、本来の役割を果たしていないという理由で介護保険の事業所として認めないというものでした。たもつはといいますと、開設当初より看護職とリハビリ職をバランスよく配置し、24時間365日体制で、重症度の高い利用者も積極的に受け入れ、看護リハの協力体制をつくっていますので、この改定を乗り切れるだろうと思ってました。しかし、軽度者中心に訪問していることが問題視されているリハビリ職が中心の訪問看護事業所や、リハ関連団体の反対運動もあり、事業所の取り消しは見送られることになりました。その変わりに、全訪問看護ステーションに対してリハビリ職の訪問分の介護報酬の削減、回数制限や期間の制限が検討されています。たもつにとっても厳しい介護報酬の改定になりそうです。介護報酬の削減だけであれば、事業所の努力で何とかなると思われますが、回数制限や期間の制限はリハビリの効果に影響してきます。本当にリハビリが必要な利用者さんに十分なリハビリが提供できなくなるかもしれません。介護保険制度の趣旨を理解し地域の為に頑張っている事業所や、介護が必要な状態でも、生活機能の維持向上に努めておられる利用者さんがばかをみるような改定だけは避けてほしいものです。

最後になりますが、年末にいい写真がとれたので紹介します。利用者さんは、私がたもつに入職して初めて訪問させていただいた方です。2年間継続して訪問しています。本人様の努力はもちろん、家族様の協力、支援に関わっている皆様方の協力もあり、この2年間で本当に驚くぐらいにお体の状態がよくなられました。立ち座りができるようになり、少し歩けるようになり、トイレもご自身で行けるようになられました。調子が良ければお風呂に浸かれるようにもなられました。お食事も嚥下食から家族様と同じものも食べれるようになられています。今後も、日々を病状が安定して過ごせることはもちろん、新しいことにチャレンジできるリハビリ支援が出来ればと思っています。来年の介護報酬改定が、利用者さんの不利益にならないことを祈るばかりです。

長くなりなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。来年は皆様にとって幸多き1年になりますようお祈りします。