新しい年が始まりました。今年は穏やかに過ごせる一年になることを祈っています。理学療法士の山岡です。

今年は介護保険制度の改定の年です。私達リハビリ職にとっては厳しい改定となりそうです…

今回は介護保険制度について 少し復習してみます。

2000年4月から施行された介護保険法ですが、人口や国の財政、必要としている人の状況が変わっていくことで、さまざまな調査結果を基に3年に1度見直されています。

しかし施行当時から変わらない 基本理念と目的があります。

介護保険給付は、要介護状態等の軽減または悪化の防止となるように、医療と連携しながら行われなければならないとされています。

介護保険法は、加齢に伴って生じる心身の変化による疾病等により介護を要する状態となっても、本人が有する能力に応じ、尊厳を保持したその人らしい自立した日常生活を 居宅において営むことができることを目指しています。

 

私達リハビリ職が利用者様のお宅に訪問するのは  1週間にほんの数十分です。週1回から週3回 40〜60分間の訪問です。

私は訪問中だけでは無く 訪問していない時間 1週間のうちの大半の時間をどう過ごして頂くかに着目しています。

利用者様は独居の方もあれば ご夫婦二人暮らしの方もあります。介護してくださる方がいても その方も高齢であったり 持病のある方もあります。利用者様自身がいかに安全にご自分の身の回りのこと ADL(日常生活動作)  が出来るかが大切だと思っています。

リハビリ職は医学的知識に基き 利用者様の有する能力を的確に評価し その方らしい生活をご提案することが出来ます。

私がそばにいない時に いかに安全に行なって頂けるかを常に考え、利用者様の能力を改善したり ADLの方法を工夫したり 必要な福祉用具をご紹介したりしています。見ていないところなので リスク管理がとても大切です。

 

例えば 神経難病の方の場合、歩行時にふらつきがあり 転倒のリスクが高いことがあります。その場合 移動手段の歩行補助具として ブレーキ制動の付いた歩行器をご紹介することもあります。またご自宅の環境に合わせ 小回りの出来る車椅子をご紹介することもあります。

 

介護保険制度の基本理念にのっとり、利用者様が ご自身で出来ることが増え 介護者の方の負担が軽減し 在宅でその人らしい生活が長く送れるように支援していくことが 私達リハビリ職の役割だと思っています。

 

基本理念でいわれている「尊厳を保持したその人らしい自立した日常生活」については、それぞれの利用者様の 年齢 性別 生活歴 価値観 人生観 等にとても影響されます。このお話しはまた次回にさせて頂きたいと思います。

 

今年4月の介護保険の改定が どのような内容でも 皆さまの生活を支えていけるよう努力を続けていきたいと思います。今年もよろしくお願い致します。

写真は利用者様の家で咲いたアロエの花です。アロエって花が咲くんですね。初めて見ました。

 

訪問看護リハビリステーションたもつ(京都市伏見区)は、京都市伏見区、京都市南区、京都市山科区、京都市東山区を中心に活動をしています。 

今年4月に京田辺市に訪問看護リハビリステーションたもつ2号店を考えてます。京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町の訪問体制を構築していきたいと考えています。

新規京田辺市のオープンスタッフ 令和3年2月4月採用看護師・療法士を募集しています。

在宅看護興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。

ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

管理者 西谷 保