作業療法士の古澤です。緊急事態宣言も延長となり、引き続き手洗いうがいにマスク装着、消毒など、個人としてできる限りの感染予防対策をして訪問に伺わせてもらっています。
私達がご自宅に訪問し、支援させていただいている方の多くが、病気や怪我で入院され治療されると共に早期よりリハビリを受けておられます。住み慣れた我が家に早く帰りたい一心で、懸命にリハビリされたのだと思います。そして病院(または施設)では機能訓練はもちろんの事、自宅での活動を想定してあらゆる動作の練習をされています。最近では退院前に病院のリハビリ担当者が一緒に自宅を訪問し、家屋調査や実際の動線等確認をする事も増えています。しかし退院後、なかなか想定通りに動作が行えない事も少なくありません。
脳出血にて半身麻痺になられリハビリ病院でのリハビリ後に退院されたご利用者様。現在ご家族のサポートとデイケアや訪問看護によるリハビリを利用しながら家で生活を始めて3ヶ月が経とうとしています。
まず相談されたのが階段昇降でした。もともとご家族が使用されていた昇降機が設置されており引き続き利用するとの事ですが、上部と下部に数段自力で昇降しなければならない部分があります。麻痺側の下肢では十分に支えられないため、短下肢装具を装着し、ご家族が膝を伸ばすように介助しながら、左側の手すりを使用しご本人は健側の上下肢の力で昇る方法を指導されていました。しかし実際には室内のため装具は着用されておらず。階段上方部分では下方が見えて恐怖心もありなかなかご本人の力が発揮できないでいました。そのためご家族の負担が大きかったり、時には座り込んでしまったりされたそうです。今ある環境の中、幾つかの方法を試してもらいました。ご本人にどこを持ってどのように動いてもらうか。実際介助するご家族さんも介助のコツもお伝えして。試行錯誤の上、最終的には後ろ向きに登る方法で本人もご家族も、これならできそう!と解決の方向に進むことができました。
現在はトイレへの移乗方法を模索中です。毎日何度も繰り返される動作の一つ。本人や家族なりのやりやすい方法で今のやり方があります。それでももっと安全に、その動作がご本人のさらなる能力アップに繋がれば…との想いからいくつかの方法をご提案しています。
私が学生の時にスーパーバイザーからかけて頂いた言葉。「答えは一つじゃない。これがダメなら次はこれ!と作業療法士はたくさんの引き出しを持って、試して、より良い方法を追求していくんだよ。」
まさに今、引き出しをひっくり返しながら少しでも家での生活が負担の少ないものになるように考えているところです。そしてこちらの一方的な思いにならないようご本人やご家族と一緒に考えていきたいと思っています。そして少しでも困ったことがあった時に、相談してみようと思ってもらえる療法士でありたい!これからも笑顔で訪問させていただきたいと思います。
写真は最近の夕焼けです。少し日が長くなり仕事終わりに撮れました。
訪問看護リハビリステーションたもつ(京都市伏見区)は、京都市伏見区、京都市南区、京都市山科区、京都市東山区を中心に活動をしています。
今年4月に京田辺市に訪問看護リハビリステーションたもつ2号店を考えてます。京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町の訪問体制を構築していきたいと考えています。
新規京田辺市のオープンスタッフ 令和3年2月4月採用看護師・療法士を募集しています。
在宅看護興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。
ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
管理者 西谷 保