看護師の林です。
日ごとに暖かくなり、すっかり春になりましたね。最近は訪問途中に桜の花や菜の花が満開になっているのを見かけては、「きれいだなぁ」と心癒される日々を過ごしています。
私が訪問看護リハビリステーションたもつに入職してから6ヶ月になりました。早いもので、気づけばあっという間の半年間でした。利用者さんやご家族、多くの人との出会いがあり、たくさんの初めてを経験した半年間でもありました。看護師としても人としてもまだまだ未熟な私ですが、皆さまに少しでもより良い看護を提供できるように頑張りたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
今日は私が訪問させていただいているAさんとのお話をしたいと思います。
Aさんはガンの治療のために入院されていましたが、治療が終わり退院して在宅療養を始めることになりました。車椅子が必要になってから、初めての自宅での生活です。退院前からケアマネージャーと共にAさんに会いに行き、いろいろな準備を始めましたがAさんもご家族も初めてのことで、退院してからの生活をイメージするのも難しいような状況でした。退院後、初めての訪問では「病院とは違う」ことがたくさんあり、とても戸惑って過ごされているのを目の当たりにしました。病院でも自宅での生活を想定してリハビリをしてきたはずなのに、ベッドが違う、テーブルが違う、トイレが違う、廊下が違う…たくさんの違いの中で上手くいかないことがたくさんあり、Aさんもご家族も自信を失っておられました。私自身も訪問看護師として働き始めてから、病院で働いていたときと在宅訪問しているときの違いには驚いていたので、Aさんの気持ちはよくわかりました。病院や施設は、療養するための場所です。病室も廊下も、お風呂もベッドもトイレも、全てが患者さんと介護する人が使いやすいように作られています。便利な物品もたくさん揃っています。でも自宅はそうではありません。それぞれのお家に合わせて、利用者さんが生活しやすい方法を一緒に見つけていく必要があります。Aさんとご家族に困っていることを一つひとつ聞きながら、一緒に解決方法を考えていく日々が始まりました。その中で私が本当に助けられたのは、今まで在宅療養をされてきた他の利用者さんやご家族から教えていただいた知識や経験でした。「100円均一に売ってるこれが良いよ」「オムツはこうやって使うと良いよ」「ポータブルトイレにはこれを使うと良いよ」と、訪問に行く度に皆さまからたくさんのことを教えていただいたのですが、それをAさんに伝えることで解決することもありました。在宅で使える福祉用具やその他のサービス、住宅改修など少しずつAさんの生活に合わせて環境も整えられていきました。私の看護の経験だけでは解決できないこともたくさんあったと思います。Aさんもご家族もまだまだ不安いっぱいで戸惑っておられますが、いつかは自宅で生活できる日々を「良かった」と思ってもらえるように、これからも支援していきたいと思います。
写真は、散歩中にみつけた満開の桜です。遠くへ出かけなくても、ご近所でこんな素敵な景色が見られるのも、京都の良いところですね♪
今年5月に京田辺市に訪問看護リハビリステーションたもつ2号店を考えてます。京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を構築していきたいと考えています。
新規京田辺市・伏見区 令和3年5月以降採用看護師・療法士を募集しています。
在宅看護・リハビリ興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。
ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
管理者 西谷 保