看護師の岩崎です。

連日の大雨で気分も落ち込みがちですが、オリンピックの次は甲子園!まだまだ熱い夏は終わりません!

 

さて今日は以前担当させていただいた利用者さんとその娘さんのお話をしようと思います。

その方は転倒を機に身体が思うように動かなくなり、所謂寝たきりになってしまいました。余命にも限りが見え初め、病院では延命治療として胃にチューブを入れてそこから栄養を確保する方法などを提案されましたが、娘さんはそれはしたくないと在宅で看取る決断をされました。

2人とはお家に帰ってきてからの出会いとなりました。退院当日、医師やケアマネージャー、ヘルパーと今後の支援について話し合いました。娘さん自身、お家で看取ることは初めてで不安でいっぱいな様子でした。利用者さんは口からの栄養確保が難しかったので、毎日訪問し点滴を行うことになりました。娘さんには点滴を外す方法など医療的な指導をたくさん行いましたが、お伝えしたことは一生懸命熱心に実行してくださいました。療法士も介入し床ずれ予防のための体位調整や気分転換のためのリハビリも行いました。しかし娘さんの努力とは裏腹に利用者さんは日に日に弱っていきました。私はある時「後悔のないように」と声をかけました。すると娘さんは「多分後悔しないことはないと思うんです。今でも胃瘻をした方が良かったんじゃないかとか、もっと早くお家に帰ってきてたら良かったんじゃないかと思います。後悔しても仕方ないことは頭ではわかっているんです。」と涙ながらに話されました。私は今まで看取りの時期に差し掛かったご家族に対し「後悔のないように」と声かけしてきましたが、とても安易な声かけだったなとハッとさせられました。もちろん遺される方には少しでも後悔のないようにその方との時間を過ごしてほしいと思います。しかし、娘さんの言う通り全く後悔のないお別れはないのかもしれません。私は娘さんの言葉を機に、後悔よりも一つでも多く「して良かった」と思ってもらえる支援を心掛けていこうと思うようになりました。私自身まだまだ在宅での看取りの経験は少ないので、ひとつひとつの出会いを大切に成長していきたいと思います。

 

写真は私のお気に入りスポットのひとつ、伊根町にドライブに行った時の一枚です。情緒ある舟屋の街並みに癒されてきました。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、1~2ケ月に1回看取りをさせて頂いています。利用者さん、ご家族の希望を最大限に取り入れ支援していますが、迷い、葛藤、判断の連続でこれで良かったのかなと、いつも振り返り思っています。希望を叶えるステーションでありたいと思います。

5月1日京田辺市に訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 オープンしました。京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を構築していきたいと考えています。

あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。

新規京田辺市・伏見区 令和3年9月以降の看護師・療法士を募集しています。

在宅看護・リハビリ興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。

ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長  西谷 保