理学療法士の上村です。立春を過ぎてもなお厳しい寒さが続いていますが、皆様は体調如何お過ごしでしょうか。私は寒いのが苦手ですので、毎朝寒さに身を震わせながら自宅を出ております。早く暖かくなるよう祈るばかりですが、体調を崩さないように過ごしていきましょう。
今回は訪問を開始してから4か月が経った、70代の難病を患っておられる利用者様のお話です。たもつのリハビリを開始する前は他の訪問看護の療法士さんが入っており、とても緊張される性格で人が来る前日になると眠れなくなったり、運動した後はどっと疲労が出て動けなくなるという事があり中止となった経緯がありました。私の訪問開始時は、ふらついてすぐ転んでしまう、体力や筋力が落ちてすぐ疲れてしまう、それが不安で外に行けないと訴えがありました。病気の症状も出ておりましたが、ご自宅の環境が整っていなかったので転倒を繰り返し、不安に繋がっているような印象でした。まずは信頼関係を築けるよう話を聞き、環境調整や普段の生活の改善点を探しました。自宅内での転倒が頻回であった為、転倒は可能な限り減らしたいと思い、歩行補助具を変更し寝室に手すりやポータブルトイレを導入しました。ご本人は入院中に教わった自主トレーニングを15種類程行っておられ、身体的・精神的負担になっていたので動作に影響を与える5種類程に減らし、無理はせず体調・状態に合わせて行うように伝えました。すると転倒回数は減り、次の課題が見えてきました。「また外に出たいし歩いて散歩に行けるようになりたい」との訴えでした。
その時の外出機会は通院時のみで、ご家族様の付き添いで車椅子にて行かれていました。筋力や体力的には外で歩ける能力はあるものの転倒してしまうかもしれないや家族に迷惑をかけてしまうと考えておられ、外で歩く機会を失っていました。リハビリは週1回でしたが、不安な気持ちが強く話を聞いてほしいとの事で、不安に思うところを解消できるよう対話する時間を多く取りました。ご本人の中では色々な葛藤がありながら日々の生活を送られており、通院時に少しずつ歩行器での歩行を取り入れてくださるようになりました。それからは早く、杖歩行の練習も意欲的に取り組み始め、当初は春先にかけて屋外歩行練習は始めていきましょうと話していましたが、最近は少し自信が付いてきたとの事でご本人から積極的に屋外歩行練習を始めるようになりました。短い距離からではありますが、1週間ごとに歩行距離は伸びていっています。ご家族様も協力的で献身的にサポートして下さり、ほぼ毎日の散歩に付き添って頂いたりしています。ご本人に積極的に外出しようと思ったきっかけを尋ねると、話を聞いてもらい自信が出たと話され、精神的なフォローも動作に影響を与える事は大いにあるのだなと再認識させて貰いました。もっと歩行距離は伸ばして、散歩だけでなく買い物やカフェに行けるように積極的にリハビリに取り組まれています。
私たちはご利用者様やご家族様と沢山お話をさせて貰いながら、ニーズや意欲を引き出し、目標に向かってそれぞれのペースを大事にしながら一緒に取り組んでいます。不安なことや気になる事は遠慮せずに伝えて頂き、一緒に解決できるよう精一杯努めたいと思っております。
写真はいつかの帰り道に見た夕日です。とても眩しく前が見えないほどでしたが、綺麗で思わず写真を撮ってしまいました。
認識・行動が変わり、活動的になったことはリハビリの成果だと考えます。訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者さんの希望を聞き、目標が達成できるようにケアマネージャさん・医師等と連絡調整をスムーズに支援をしています。
訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。令和4年1月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年3月以降の看護師(伏見区)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保