看護師の津元です。
2月後半、まだまだ冷たい風が吹いていて寒い日が続きますね。
今日は訪問の中で嬉しいことはたっくさんあるのですが、その中でも最近あった2つのエピソードを紹介します。利用者さんが様々な理由で入院となってしまい、そこから退院してこられた時の話とこれから帰って来られる方のお話しです。Aさんはたもつが始まって数年のお付き合いで、看護師の訪問では入浴介助を目的に訪問をしていました。お風呂が何よりの楽しみやといつも話されていました。ある日の夜、トイレで転倒され入院することになりました。入院中痛みが強く歩けなくなり辛かったと話されていました。しかしAさんは寝たきりにはなりたくない、家に帰りたいという思いが強く、痛みと闘いながらリハビリをされ、歩けるように回復され、約2ヶ月の入院期間を経て退院されました。
退院後、久しぶりに訪問すると、笑顔で「ただいまー!入院は大変やったけど、帰ってこれたわー!早く家に帰って訪問看護師さんにお風呂入れてもらいたかったんや!それが楽しみやったんやー!」と笑顔で言ってくださいました。そして久しぶりの入浴介助をしました。「入院中も看護師さんに一生懸命してもらったけど、やっぱり家のお風呂がいい!たもつさんにお風呂入れてもらうのが1番いい!」と言ってくださいました。2ヶ月もの入院で少し痩せておられました。Aさんは「1人で入院生活してリハビリをすることは辛かったよ」と話されていました。
今世の中はコロナ禍で入院をすると家族の面会ができない状況です。これは本人さんや家族さんにとてもとても辛いことです。そして、それが入院を迷われる原因にもなっていると思います。しかしこういう時こそ在宅ケア、訪問看護師の頑張りどきだと思っています。病院での治療や検査が必要と判断され矢も得なく受診をすすめることはもちろんありますが、出来るかぎりかかりつけ医と相談して医療処置を実施しますし、出来るかぎりの支援をケアマネジャーや多職種と相談して環境を整えていきます。そして、自分らしい生活スタイルの手助けをおこなう、あくまで主役は利用者さんということを忘れずに希望を確認しながらケアを実施しています。
Aさんは家で自分の生活が再開できたことを本当に喜ばれていました。そしてご家族も、そしてそして私もとても嬉しく思いましたし、これからもAさんが Aさんらしい生活が安心して送れるようにサポートしたいと思いました。
別の利用者さんBさんは、現在入院中ですが、この入院中に癌が発覚し、もう治療できない末期の状態と診断されました。状態が安定しているため退院の話があり、退院前カンファレンスが実施されました。
Bさんは独居であり、生活環境、内服管理、食事、お風呂、緊急時の対応など問題は山積みの状態です。しかし、Bさんは「なんとしても家に帰りたいんです!」とはっきりおっしゃっていました。
Bさんとたもつ訪問看護はまだ関係が浅く、訪問開始して1ヶ月ほどで入院になられました。しかしBさんは私の顔と名前を覚えていてくれていました。そして退院前カンファレンスでは「入院前に看護師さんにお薬のことや体のことで大変お世話になった。これからもよろしくお願いします。」とおっしゃっていました。
退院前カンファレンスの内容からかなり厳しい状況での退院になると予測されます。しかし、Bさんの「家に帰りたい」という思いを実際に聞き、何としても帰ってきてから出来るだけの期間を安全に苦痛なく自分らしい生活ができるように、整えていきたいと思いました。ご家族さんの不安が強いこともよくわかります。ご家族さんともしっかりコミュニケーションをとり、一つずつ不安を除いていけるようにしていきたいと思っています。
誰にとっても家は特別な場所ですし、その大切な場所で過ごせる時間はかけがえのない時間だと思います。かけがえのない時間に関われる在宅ケアって本当に素敵だなぁと実感しますし、その分使命感も感じます。Aさんやこれから退院してこられるBさんも、やっぱり退院してよかったと思ってもらえるように、在宅チームで連携をとって支えていきたいと思っています。
寒い日もいつかは暖かい春がやってきます!春が待ち遠しいですが、芽が出たしてちょっとずつ大きくなってるチューリップの姿を毎日見るのもなんだか癒されます(^^)
訪問看護リハビリステーションたもつでは、在宅での生活の選択肢を広めることに力を注いでいます。制度の中で、地域の皆様と可能な限り支援したいと思います。この考えは、創業以来継続的に実施していることです。一人でも多くの利用者さんにコロナ化ですが、在宅生活を選択したいただければ幸いです。
訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。令和4年4月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年4月以降の看護師(伏見区)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保