看護師の林です。

3月に入り、日中はだんだんと暖かくなってきましたね。でも、まだまだ朝晩は冷え込み、最近は雨も続いています。桜の開花が待ち遠しいです。

今日は最近あった利用者さんとの嬉しい出来事を紹介します。

Aさんは、数年前から訪問に行かせていただいている難病患者さんです。幼少期に発症され、自宅でご家族と過ごされていましたが一人暮らしをされることになり、体調管理や内服管理のために訪問看護が始まりました。元々、食事や排泄、入浴などの日常生活動作は自立しておられました。しかし、病気が進行するに伴い認知機能が低下し、規則正しい内服が難しくなってきました。最近は掃除や洗濯、買い物などだんだんと一人では出来ないことが増えてきています。そのため、主治医や保健師、ヘルパー、通所サービス事業所など関係する多職種チームで話し合って必要な支援の見直しを行い、毎日誰かがどこかで支援に入れるように利用サービスを整理して増やすことになりました。また、内服についても主治医と現状を共有し話し合いました。症状コントロールが出来るように薬剤の調整と、内服タイミングを1日1回に減らすことで確実に内服できるように変更してもらいました。

その後、Aさんは以前と比べると笑顔が増え、たくさんお話ししてくださるようになりました。部屋の掃除や食事の準備の心配がなくなり、「毎日誰かが来てくれて安心です。楽になりました」と言っておられます。進行していた症状も、内服を変更した影響か、1日1回確実に内服できるようになった効果かはわかりませんが、少し安定して経過されています。会話中の表情もとても豊かになっています。

先日、訪問時にお話ししていると、初めて私の名前を呼んでAさんから話しかけてくださりました。名前を憶えてくださっていたのも驚きで本当に嬉しかったです。そして、実はAさんから話しかけてくださったのも初めてで、いつもは私が一方的に質問したり話しかけたことに返答してくださるだけだったので、それもとても嬉しかったです。

病気による症状の辛さや生活の大変さ、不安が少しでも和らぎ、穏やかに楽しく過ごしてくださっているのを本当に嬉しく思います。

これからも病気の進行に伴って、いろいろな症状や問題が出てくるかも知れません。どんな時でもAさんの気持ちを大切に、多職種で連携し支えていきたいと思います。

写真はお散歩中に見つけたユキヤナギです。たくさんの場所で見かける白くてかわいい花ですが、見上げるほど大きく立派に育っているのは初めて見ました。とてもきれいでした。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者さんの希望が叶うように、笑顔が増えるように、状況に応じた服薬管理の提案、積極的に情報を発信し、多職種の連携による支援体制構築に努めています。

訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。令和4年4月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年4月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保