訪問看護リハビリステーションたもつ 伏見管理者の平田です。
さあ、今年も大型連休が目前に迫ってきましたが、いまだ終わりの見えないコロナ感染に自分は今年も静かに過ごし、感染予防に努めたいと思います。暑い日のマスクだけは本当に不快ですが…。
今回は先日に〇〇の癌により、60歳代で亡くなられたA氏との関わりについてお話させていただきます。
今年の年明けに放射線治療を終えて、退院日から訪問を始めました。癌は全身に骨転移をしており麻薬の内服で痛みのコントロールをしていました。A氏は出来るだけ一人で在宅生活を送りたいという思いから、訪問回数は月1回と定めました。しかし、電話で体調が悪いので訪問に来てほしい等、緊急で訪問する事が何度かありました。その度に、定期訪問回数の増回を提案しますが『大丈夫です。看護師の皆さんの迷惑になるので』といつも話されていました。A氏は人の世話になる事に、かなり抵抗を感じる性格の方でした。しかし、『こうやって、看護師さんに来てもらって薬の管理をしてもらったり、血圧などを測ってもらったりも安心するんですが、余命も短いので不安も強く、ただただ話を聞いてもらう事が本当に安心感に繋がっています。おかげで自宅で生活できています』と常に話されていました。その後も体調がすぐれないと頻回に連絡はありましたが、電話相談のみで緊急訪問を促しますが希望されませんでした。
それから約1ヶ月ぶりの訪問に伺いました。ドア越しで全く応答がなく、念の為に聞いていた自宅の鍵をポストから取り出し自宅内に入りました。すると、何時間も経過していたと思われる変わり果てたA氏が床に倒れていました。私が『救急車呼びますね』とA氏に声をかけると弱々しい声で『大丈夫です。呼ばないで下さい』と最後まで周りに気を使うような発言が聞かれました。最終的にA氏の同意のもと、救急搬送されましたが、その翌日亡くなったと搬送先の病院から連絡を受けました。
A氏との関わりを通し、看護師として本人の性格や意向を踏まえた関わり方ではあったのですが、このような最後の迎え方でA氏は満足されていたのか、もっと他の介入の仕方がなかったのか日々ジレンマを感じています。緩和ケア病棟や在宅医の調整は整いつつあったのですが、若いからこその癌の進行の早さがそれらを上回った結果となってしまいました。A氏とは短い期間の関わりでしたが、本当に濃い時間を過ごさせてもらいました。また、たくさん看護師として、考えさせられた症例でもありました。今頃、長年自宅で看病されていたお母さんに会われている事と思います。ご冥福をお祈りいたします。
訪問看護リハビリステーションたもつは、その人らしい生活・生き方を尊重した支援をしています。
訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。令和4年5月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年5月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メール電話での採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保