看護師の岩崎です。

過ぎゆく春が惜しまれますが、木々の緑が訪問の癒しとなる、新緑の季節がやってきましたね。今日はある癌と闘っている利用者とその家族のお話をしようと思います。

Aさんは今年の1月自宅療養のために退院となり、そのタイミングで私たちが介入することとなりました。お風呂好きのAさんに体調確認と入浴介助のため週2回訪問していました。Aさんの体には腫瘍が点在していましたが、入浴動作は見守る程度で入浴のたびに「気持ちいい、最高!」と嬉しそうな表情を浮かべていました。キーパーソンの夫は初めての介護に不安感が強く、整理できないと声を荒げて口調が強くなってしまうところがありました。現在は病院で闘病しているAさんですが、病気の進行により入院する2週間ほど前よりぼーっとすることが増え日中もベッドで寝て過ごす時間が増えてきました。そんなAさんを四六時中側で見守っている夫の精神的•肉体的疲労は徐々にピークに達し、周囲の人に対して苛立ちをあらわにするようになりました。「病気が進行する」とはどう言うことかイメージできていない印象でした。そんな夫に対してこれからAさんに起こりうることを夫に理解しやすい言葉で説明することを続けました。想像していた介護と実際に差異があったことで混乱していた夫ですが少しずつ状況把握ができ「病気と闘うってこう言うことなんやな。やっとわかってきたわ。」と理解を示す発言が見られました。Aさんが望むなら自宅で介護をしたいと言う気持ちがありつつも、体力は限界に達しておりAさんや家族と話し合った結果入院と言う選択肢を選びました。入院前日の訪問で夫より「訪問看護師さんがいてくれて本当に良かった。色々わからないことがたくさんあって不安だったけど、みんなのおかげでここまでやってこれた。ありがとう。」とのお言葉をいただきました。現状についてもよく理解しておられる様子でとても落ち着いていました。またAさんも理解力が低下していく中で「共倒れしたらおしまい。」と夫を気遣う発言が見られ、入院前の入浴でも「お風呂はいいねぇ〜最高!」ととびきりの笑顔を見せてくれました。今回、イメージできないことに対する不安へのアプローチ方法を実践でき、夫の不安感の軽減に繋がったことは良い関わりだったと感じます。今後も利用者視点で問題を捉えることを忘れず看護を行っていきたいです。

写真は今が旬!私の大好きな竹の子を大好きなお店で料理していただいたときのものです。ご馳走様でした。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者さん・ご家族さんと共に不安へのアプローチそして未来への目標設定をさせて頂いております。

訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。令和4年6月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年6月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メール電話での採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保