看護師の林です。

日中はまだまだ暑い日が続きますが、夜になると秋の虫の声が聞こえるようになりました。長かった夏休みも終わりに近づき、我が家の小学生は大慌てで宿題に取り組んでいます。私も自分が子供のときよりも必死になって手伝っています。大人になっても夏休みの宿題に悩まされるとは思ってもいませんでした。無事に楽しい2学期を迎えられるように、あと数日一緒に頑張りたいと思います。

今日は、今年から訪問させていただいているAさんのお話をしたいと思います。Aさんは便秘や腹痛、膝痛など様々な不調があり、毎日不安いっぱいで生活をされていました。デイサービスの利用もされていますが、周囲にとても気を遣う性格で「デイサービスでしんどくなったら迷惑をかけてしまう」と心が休まることはなかったそうです。訪問に行き始めたころ、便秘や腹痛があってもなかなか打ち明けてもらえず、隠しておられることがありました。「大丈夫」と言いながら、主治医に電話をして相談したり、夜間の救急外来を受診したりと、症状は安定しませんでした。しかし、訪問を続ける内にだんだんと気持ちを話してくださるようになり、身体のことも相談してくださるようになってきました。ご自身でも手帳に血圧や体調などを記録されるようになりました。数ヶ月経つと、一緒に排便コントロールについて話し合うことが出来るようになりました。看護師から主治医へ連絡し、内服の調整や浣腸などの処置についても実施できるようになりました。訪問看護で腹部マッサージや浣腸を行い、下剤の内服調整を行ったことで、今は毎日続いていた腹痛がほぼ無くなりました。Aさんは下剤について医師や薬剤師から説明を聞いて、ご自身で排便状況や体調に合わせて内服コントロールが出来るようになりました。便秘や腹痛などの悩みがなくなり、「毎日の不安が少なくなった」と言われています。今ではデイサービスにも楽しく通われ、私が訪問に行くと満面の笑顔で出迎えてくださります。趣味の小物作りも再開し、たくさんの作品が出来上がっていくのを一緒に楽しみにしています。

「排泄」に関することは誰にとっても最もプライベートなことであり、出来ることであれば他者に知られたり見られたりしたくないことだと思います。一方で、最も生理的な欲求でもあり、ここが満たされていないと心身に不調をきたしてしまうものでもあります。今回、Aさんの事例を通して、排便コントロールや体調が落ち着いていくにつれて心理的にも安定し元気になられるのを間近に見させていただきました。年齢、性別を問わず羞恥心はあるものです。利用者さんのお気持ちに配慮しながら、少しでも身体症状が軽減し、安心して毎日を過ごせるようなケアが出来る看護師になりたいと思います。

写真は、ある夜の息子と愛犬です。テレビで夏のホラー特集を見てしまい「怖くて寝られない」と言っていたのですが、ふと見るとしっかり手を繋いで寝ていました。大急ぎで写真を撮りました(^^♪

排便コントロールは、倫理的な要素が多く含まれ、また多様のため難しい課題となっています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者さんの病状、生活習慣、困っていることに耳を傾け倫理面を配慮し支援させて頂いております。

訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。コロナ禍においても、利用者さんに安心して頂ける支援をしています。

令和4年9月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和4年9月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保