看護師の櫻井です。

日中はまだ暑く感じる日もありますが、朝晩は冷え込むようになってきました。気がつけばもう10月。私が当事業所に入職して4ヶ月が経ちました。まだまだ若輩者ですが日々精進していきたいと思います。

 今日は私が病院勤務していた頃、病棟での患者様との関わりの中で訪問看護を志すきっかけとなったお話をさせていただきます。

A氏は血液疾患の患者様で輸血や免疫抑制剤を使用した治療をされており、長期間入院されていました。私はA氏を担当することが多く、孫のように可愛がってもらっていました。

治療がひと段落し退院されたA氏は外来受診の度に「櫻井くーん頑張っとるかー?」「どうや?ワシ元気そうやろー?」と1人で病棟まで顔を出しに来てくださり、声をかけてくださいました。

数年間そのような関係が続いたのですが、ある日奥様に車椅子を押してもらいながら病棟に顔を出す姿を見かけました。「転んでしまってなー腰が痛くて歩けへんのや」「こんな格好見せたくないんやけどな」その後も何度か顔を出されていましたが、みるみる痩せていき言葉数も少なくなっていくA氏の姿を心配していました。

ついには入院され、闘病の末にご逝去されました。

あとから分かったのですがA氏は訪問看護を利用していたようでした。A氏は外来の度に顔を出してくれていましたが、お話をしていてもその方の日常生活は十分には見えませんでした。病棟で勤務していると退院に向けて、在宅での生活をイメージして、患者様が困らないように、と意識して関わっているつもりですが、退院後の生活を見据えた看護というものはなかなか難しいものです。訪問看護では利用者さんのお宅に訪問することでその方の日常を感じとることが出来、足りないもの、必要な事が自ずと見えてきます。

 これまで病院で様々な患者様との関わりをしてきましたが治療がひと段落し退院となったものの自宅での自己管理が難しく入退院を繰り返してしまう方、退院後に自身で処置をしていく必要のある方なども多く、在宅ケアのニーズの高まりを日々感じていました。そんな方々の在宅での生活のサポートが出来たらと思いこの道を志しました。利用者さんに寄り添った看護を提供出来るようにこれからも頑張っていきたいと思います。

訪問看護リハビリステーションたもつのスタッフは在宅の継続した支援が重要と思い、看護師、療法士として活躍してくれています。病院勤務では見えなかったものが、気づき、発見しより良い支援となります。関係機関との連携を密にし、その人らしさを支える支援をしていきたいと考えています。

訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。コロナ禍においても、利用者さんに安心して頂ける支援をしています。

令和5年1月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年1月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保