看護師の西口です。寒い日が続いていますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?一度冷えた身体を温めるのは大変ですよね。私は衣類や室温の調節はもちろん、訪問中にはホッカイロをポケットに忍ばせ‘’身体を冷やさない工夫‘’を考える今日この頃です。

先日たもつ勉強会にて『非常災害に対する研修』を行いました。阪神淡路大震災や東日本大震災など、私たちは多くの災害を経験してきました。また今月6日にはトルコを震源とした大地震があり、連日被害状況が報道されています。被災された方のことを思うと胸が締め付けられます。昨今いつどこで非常災害が起こってもおかしくないと言えます。さて、みなさんは『正常性バイアス』という言葉をご存知でしょうか?正常性バイアスとは心を平静に保とうとする働きのことです。この働きは、人間が日々の生活を送るなかで生じるさまざまな変化や新しい出来事に、心が過剰に反応し、疲弊しないために必要な働きです。しかしこの働きは本当に身の危険が近づいた場合、それを異常と認識することができず、被害が拡大してしまうケースも少なくありません。正常性バイアスを正しく理解し、日頃から災害時にはどう対応すべきかを考え行動できることが必要です。何もない平常時に災害を想定し備えておく事が重要なのです。

『災害時の備え』と聞いて、どんな事を思い浮かべるでしょうか?停電時の懐中電灯?断水に備えてお水を準備しておく?保存がきく食べ物を蓄えておく?どれも大切なことですよね。今日は看護の視点から考える『災害時の備え』について少しお話しさせていただきます。

利用者のAさんは病気により①人工呼吸器を使用しています。痰を出す事が困難で②吸引器を使用しています。③介護用ベッドに加え床ずれ予防に④エアーマットも使用中です。介助者との意志疎通ツールとして常に⑤パソコンを必要としています。医療機器は電力に依存するものが大半です。Aさんは災害時の備えとして、ポータブルバッテリーを購入しました。フルに充電し、実際に①~⑤までの機器を全て同時に使用したところポータブルバッテリーは4時間程しかもたないことがわかりました。それぞれの機器単体での使用ならもっと充電が持つ想定でした。しかし実際にやってみたことで正確な情報が得られました。Aさんのように"想定し・実際にやってみる"ことではじめてわかることがたくさんあります。

その人の病気や身体の状態、環境によって『備え』はさまざまです。例えば府や市区町村から配給される非常食は、嚥下機能が低下している方やアレルギーのある方に配慮されていないことがほとんどです。赤ちゃんや高齢者、アレルギーのある方が食べることに困ったという過去の事例もありました。関わる利用者さん一人ひとりに応じた『災害時の備え』をアドバイスすることも、私たち訪問看護師の大切な役割のひとつだと私は考えています。もしよかったら、この機会に私たちと一緒に『災害時の備え』を考えてみませんか?

訪問看護リハビリステーションたもつは、災害リスクの把握、万一の備えの対策、緊急事態発生時の対応について常に考え利用者さん宅を訪問し共に考えられるようにしています。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。コロナ禍においても、利用者さんに安心して頂ける支援をしています。

令和5年4月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年5月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。ご遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保