作業療法士の神原です。今日は、利用者さん患者さん目線で物事を考えないといけないなと反省したエピソードについてお話させていただきます。
実は今年に入ってから、妻が1週間程入院しました(もう退院して元気になってます。利用者さんはじめ心配してくださった方々ありがとうございました)。入院が決まるまで、2日間救急外来を受診しました。受診すると病状や経過を病院スタッフに説明するわけですが、妻もしんどくて満足に話もできない状態です。ところがこの2日間、トリアージ看護師2人、救急医2人、外科医、婦人科医、対応される方が変わるたびに同じ説明を求められました。もちろん私も医療従事者です。問診の必要性も理解していますし、救急で対応してくださった病院スタッフの方々には大変感謝しています。しかし、患者家族の目線としては「さすがに何回も説明はきついなー、もうちょっと情報共有なんとかならないのかな」とも思いました。しかし、よく考えると同じことを自分もしているなと振り返る機会にもなりました。
リハビリの利用者さんの中には、担当職員の休み時に、代わりの職員が訪問することを希望されないことがあります。その理由に、「違う人が訪問する度に一から十まで説明するのが嫌だから」、「いつもとリハビリの方法が全然違った」「〜さん(担当)と言うことが違う」とおっしゃることがあります。代行訪問時は申し送りをしていますが、全ての情報や日々の利用者さんとのやり取りをカルテに記載できるわけではありません。情報不足を補えるのは職員間の日々のコミュニケーションと相互理解だと思います。しかし、コロナ禍の影響もあり、職員がお互いに顔を合わせることも減り、最低限の内容をSNSツールや電話でやりとりするだけになりがちです。その中で療法士は11名になり、職員間のコミュニケーションも広く浅くになりつつありました。そこで、本年度は療法士カンファレンスの時間を利用し、少人数でのディスカッションの時間を増やし、職員間相互の考え方を共有できるように取り組んでいます。少しずつではありますが職員間の交流も増えています。代行訪問も増えていますが、前述のような利用者さんの不満を伺うことも減っているように感じます。来年度は療法士が2名増える予定です。職員それぞれがお互いを理解し、利用者さん目線で情報共有し、支援サービスに連続性、一貫性がたもてるよう取り組んでいきます。
写真は青谷梅林の梅の花です。入院で体力が落ちた妻のリハビリがてら出かけました。少し時期が早かったので3分咲きでした。京田辺方面の利用者さんからは青谷梅林のお話はよく聞きます。来年は満開の時期に行けるといいなと思います。
訪問看護リハビリステーションたもつには、京田辺を合わせると、看護師25名、療法士11名が在職しています。情報の共有は、スタッフが多くになると共に難しくなります。半面、365日24時間緊急体制、土・日曜日・祝日の訪問の充実、多くの視点から利用者さんを支援できる強みでもあります。強みを生かして、情報共有を含め支援体制を構築していきたいと考えます。
令和5年4月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年6月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。ご遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保