看護師の八木です。
陽春の候、いかがお過ごしでしょうか。寒暖差で何を着ようか悩んでしまい、天気の良い日はつい薄着して後悔してます。ストールなど持ち歩いた方が良さそうですね。今年花粉症になったと周りでよく聞きます。お薬を飲んで症状を和らげることが1番ですが、基本的なマスク着用や手洗いやうがいの行動や、栄養睡眠運動などで生活習慣を保ち、免疫力を高めていく事も大切です。悪化しないように日々対策していきましょう。
今回はアルコール依存症の方のお話をしたいと思います。Aさんは60歳代の男性で妻と2人暮らし。定年退職されてから何もする事がなくなり、家でお酒を飲むようになったと聞いています。Aさんはコンビニでお酒を買い、昼間から毎日飲み続けて次第に食事やお風呂など生活行動ができなくなり看護訪問が始まりました。最初は何故訪問が必要なのか理解してもらえず、「まだ帰らへんの?。はよ帰りや。」と喫煙しにその場から離れる事も多かったですが、訪問を積み重ねていく中で少しずつ心を開いて下さる様になり、シャワーや足湯なども受け入れてもらえるようになりました。
飲酒は飲む量を決めて、妻が飲んだ量をカレンダーに記載されてましたが、量は減らず改善に繋がりませんでした。そんな中、食欲がなくなり約1ヶ月入院になりました。退院後はほとんど歩けず、喫煙したりお酒を買いに行くことができなくなりました。食欲や体力が回復するように、妻氏と相談しながら高タンパク質の食事を工夫をしたり、デイサービスを利用してもらうことで、少しずつ食べる量が増え、家の中は歩けるようになりました。Aさんは「デイサービスに行くとみんなに頼られるねん。頼られたらやるしかないやろ。コロナで休みになると退屈で仕方ないねん。」と今までになかった活気のある言葉や表情が見られるようになりました。最近では、かかりつけのクリニックまで車椅子を押しながら歩いて行けるようになり、偶然通りかかったデイサービスのスタッフさんに褒めてもらったと嬉しそうに話されてました。
定年退職した後に生きがいや喪失感を抱き、アルコール依存症になる事例はすくなくありません。Aさんは定年後にぽっかりと空いた時間があって、それを手っ取り早い手段としてお酒で埋めてしまったのです。入院やデイサービスでの活動、そして何より家族の協力によって断酒を続けて得られた結果になったと思います。これからも健康で元気に過ごして欲しいと思います。
来週には桜満開になりそうですね🌸
訪問看護リハビリステーションたもつは、アルコール依存症の利用者さんにも関わらせていただいています。一番大切なのは信頼関係だと思います。利用者さんに向き合う姿勢が行動の変化につながると考えます。
令和5年4月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年5月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。ご遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保