看護師の衛門です。
日中の日差しが強く感じるほど暖かい日が多くなってきましたね。それでも朝夕は爽やかな暖かさだと感じられるこの季節が好きです。
私はたもつに入職し、訪問看護の世界に入って半年が経ちました。入職当初は先輩方と同行訪問をすることが多かったのですが、後日ひとりで訪問した際に「〇〇さんってすごい人でしょう」「□□さんが考えてくれて今こうしてる」といった話をたくさんお聞きしました。訪問看護が多くの皆様の日常生活の一部となっているんだなと感じ、私も皆様が安心して日常生活を送れるような看護ができるように精進せねばと自分を奮い立たせたことを今でもよく覚えています。バイク運転歴も半年になりました。バイク練習初日、エンジン音が怖くて数回ブンブン鳴らして座席から降り立ったあの日を思い返すと、移動手段に関してはだいぶ成長したと思います。方向音痴を笑って共感してくれる先輩がいるのも私の支えになっています。
今日は、担当させていただいているAさんとの関わりを少しお話します。
生活習慣病などをお持ちのAさんは、親族を亡くされてから生活が乱れて体調を崩し訪問看護が開始となりました。長年ひとり暮らしをされており自宅内のことはご自身でできるのですが、手足の痺れや転倒への不安のためほとんど自宅から出られることがありません。初回訪問時、主に必要とされていることは買い物代行などで「訪問看護は正直間に合っていない」と言われ落ち込んで帰りました。内服を自己中断されていた時期もあり、目視できる内服確認や運動を提案してみましたが「薬飲んでるよ」「家の中往復してるよ」「ラジオ体操は飽きた」と積極的な意見はいただけません。
私に何ができるのだろうと悶々としていました。
他利用者さまのことで先輩に相談した時、「今すぐ何かしようと思わなくても、その人が困ったときに支えられるように、その人の世界が少し広がったら万々歳なのかも」と言われ、何かを急いでしようとしていた自分にハッとさせられました。Aさんのケアプランには「人に頼るのは得意じゃない。自分でできることはできる限り自分でしたい」とあります。それでもAさんはいつも快く私達を待ってくれています。訪問を重ねる毎に座布団を温めて待ってくれていたり、ガレージを開けて待ってくれていたり…。今まで自分でされてきた何かを託すことは希望されませんが、体の不調や気になっていることはお話しされます。
便秘だったため、長年内服されている薬の変更を医師に相談してみることを提案したとき「先生も忙しいから言えたらね」と言われていましたが、後日、受診して内服調整されたとお話を聞いた時は、Aさんとの距離が少し縮んだのかなと思いました。最近は、体調や近況をお話しながら一緒にストレッチをしています。「今日は天気良いし近くのスーパーまで歩いても良いけどね」と言われた時は嬉しくなりました。時間が足りずその日のお散歩は叶わなかったのですが、Aさんと私の関係は始まったばかりです。
定期的に行われるカンファレンスや他スタッフとの意見交流はいつも新しい気づきがあります。Aさんの思いと生活を支えられるよう、看護師として私に何ができるのか、いろんな気づきを自分のものにし、これからも考えながら関わっていこうと思います。
一つひとつの事例を通して、看護師として、訪問看護ステーションたもつとして成長し利用者さんに還元できればと考えます。
令和5年6月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年6月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保