看護師の櫻井です。

梅雨明けが待ち遠しいこの頃、自宅の花壇の紫陽花は美しく咲いています。

今年も半年が過ぎようとしており、時の早さを感じます。

今回は先日看取りに関わらせて頂いたAさんのお話をさせて頂きます。

Aさんは〇〇炎、肺〇等の疾患で入院されており、経口摂取も困難な状態で、今後の治療についてはご家族の「最期は苦しまずに在宅で」というご希望もあり、積極的な治療をせず、在宅で過ごすことを選択し退院されました。ご家族はもともと介護には慣れておられましたが、通常の介護に加えて、点滴、吸引といった医療的な処置も必要であったため、技術の習得が必要でした。私は退院後初回の訪問に関わらせて頂いたため、ご家族に点滴や吸引の方法を指導しましたが、1回の訪問ではなかなか手技獲得は難しく、毎日の訪問の中で指導を続けていくこととなりました。それから私はAさん宅を訪問することはなく、次に訪問した時には3週間が経過していました。看護記録では状態は徐々に落ちてきている様子で、私が訪問した時はすでに血圧も低く、呼吸も努力様で、いよいよという状態でした。ご家族は最初に関わらせて頂いた時の様子とは異なり、とても冷静に点滴や吸引の技術、ケアを実施されており、「櫻井さん見て下さい。吸引上手になったでしょう?B看護師に何度も教えてもらいました」「口も綺麗でしょう?C看護師がこういう風に口腔ケアするといいですよと教えてくれたんです」と私達の関わりを教えて下さいました。そしてしばらくした後、Aさんは眠るように穏やかに息を引き取りました。Aさんが息を引き取った後、ご家族は満足された表情で「本当にありがとうございました。こんなに在宅で過ごせると思っていませんでした。皆さんのおかげです。」とお言葉を下さいました。また、駆けつけて下さった往診の先生より「全く苦しく無さそうな綺麗なお顔をしておられます。ご家族の最後は苦しまずに在宅で過ごすという希望に沿うことが出来たと思います。訪看さんの毎日の関わりはもちろん、ご家族さんがとても良いケアをしてこられたんだと思います。」と話されました。

私はAさんの最期の在宅生活の最初と最期の日に関わらせて頂きました。毎日の訪問者は異なっていても、訪問する看護師11人が「最後は苦しまずに在宅で」というご家族の意向に沿った支援が出来ていた事を感じることが出来た瞬間でした。

Aさんのご冥福をお祈り申し上げます。

訪問看護リハビリステーションたもつ・京田辺では、利用者さん・家族の希望を最大限に聞き、看取りの支援をチームで関わっています。

訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、令和57月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和57月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。

在宅看護・リハビリに興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護・リハビリを提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保