看護師の奥田です。梅雨明け前の天候不順の日が続いていますね。先日も移動中、急に黒い雲が広がり「あと10分待って!」という願いむなしく大雨・雷に見舞われました。雨にも負けず、風にも負けず、元気いっぱいで利用者さんのお宅へ向かいたいと思います。
今回は担当させていただいているAさんとの関わりについて振り返りたいと思います。
Aさんは神経難病を患っておられ、コミュニケーションは口の動きか文字盤を使用しています。私はたもつに入職してすぐAさんの担当させて頂くことになり、進行性の難病をお持ちの方に対して訪問看護の限られた時間の中で何ができるか?もっとできることはないか?と悩みました。まずは疾患に対する知識を深めるための自己学習を行い、職場からは神経筋疾患に関する研修に参加させて頂きました。研修では学びが多く、最新の知識を得たことでその後のAさんとの関わりに自信が持てるようになりました。疾患由来の症状はお薬で治療しても徐々に進行してしまいますが、廃用(使わないこと)で起こる二次障害を予防することが神経筋難病への関わりで重要とされています。
Aさん・ご家族にお気持ちを確認し、療法士によるリハビリは希望されず、看護師とできる範囲で機能維持のための運動を行いたいと希望されました。清潔ケアや排便援助などの看護援助を行い、残った時間を運動の時間にあてることになります。限られた時間の中で、いかに有効な関わりができるか考えて実施します。四肢の関節を動かしたり、足を下ろして座ったり、支えて立ってもらったり、顔やお口の運動を行っています。看護計画や運動内容を記載した資料を用いて情報共有し、どの看護師が訪問しても同じように運動ができています。また、Aさんも繰り返し行うことで内容を覚えてくださり、自主トレーニングもしてくれるようになりました。関わりを始めて1年余りたちますが、筋力は大きく低下せず同じ運動を続けることができています。‘維持できている’それが素晴らしいことだと思い、日々ご様子の変化がないか注意して関わらせていただいています。訪問看護で関われる時間は限られているため、自主トレーニングを支援することが重要だと痛感します。
お口の運動後はいつも口の開きが1㎝ほど改善し、素敵な笑顔を見せてくださり、口の動きでのコミュニケーションがしやすくなります。退室前にご挨拶すると「ありがとう。」「待ってます。」とお口の動きで伝えてくださり、手を振って見送ってくれるAさん。少しでも長く今の機能を維持できるように働きかけ、もしも症状が進行してしまった場合には一緒に新たな目標設定をして変化に対応した関りをしようと思っています。Aさんとご家族の思いに寄り添い、共に考える姿勢でこれからもおうちでの生活をサポートしていきたいです。
訪問看護リハビリステーションたもつは、療法士と連携をとり、看護師のリハビリを積極的に継続的に生活の視点で実施しています。
訪問看護たもつは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、令和5年8月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年10月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。
在宅看護・リハビリに興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護・リハビリを提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保