看護師の江南です。バイクで移動中、ふと空を見上げると入道雲を見る日が増え、本格的な夏の始まりを感じます。

今回お話しする利用者さんとご家族との関わりの中で、私は自分がチームの一員として日々関わることの大切さを学ばせて頂きました。

ご高齢で心疾患もあるAさんは、体調の悪化による入院後、寝たきりとなりました。終始介護が必要となりましたが、ご家族の「住み慣れた家に帰したい」という強い希望で自宅退院されました。ご家族は介護の経験がない中で、私達看護師のお伝えしたことを熱心に覚え、介護をされていました。退院直後は寝たきりでしたが、住み慣れた自宅で常にご家族がいる環境のおかげか、一時はご自身で食事をしたり、椅子に座ってテレビを観たり出来るまで回復されました。しかし、発熱したのをきっかけに、急激に身体状態は悪化していきました。ご高齢ということもあり、回復は難しい状態でした。そんな中、ご家族はAさんに点滴や経管栄養をすれば、少しでも長く生きてくれるのではないかという希望と亡くなってしまうのではという恐れ、不安で心が揺れていました。揺れ動くご家族の気持ちにどう応えたら良いのか…。私自身の気持ちも揺れてしまい、ご家族の思いを聞くことしか出来ませんでした。そんな状況の中、看護師全員でご本人とご家族のお気持ちに添いながら、どのように関わっていくかを話し合いました。先輩看護師が医師にもご家族の思いや希望を報告し、医師がご家族の不安や希望を聞いて対応して下さいました。また、毎日看護師間で情報共有し、ご家族の不安を軽減出来るよう、訪問する度に思いを聞き、労いの声掛けをしました。しばらくしてAさんは静かに息をひきとりました。とても穏やかで美しいお顔でした。ご家族から「たもつの皆さんに来てもらって本当に良かったです。もう、皆さんに会えないのが寂しいです。ありがとうございました。」と感謝のお言葉を頂き、改めてAさんとご家族から、看護師、医師、多職種と連携すること、利用者さんやご家族の思いに添いながら同じ方向性で統一した関わりを行うことの大切さを学ばせて頂きました。

これからも利用者さんやたもつのスタッフの皆さん、多職種の皆さんから沢山の事を学びながら、利用者さんやご家族がご自宅で安心して過ごせる時間を提供出来るよう努めていきたいと思います。

訪問看護リハビリステーションたもつは、スタッフ間の情報交換を密にし、多職種と連携をとり、最期まで自宅で生活できることを支援させていただいています。

訪問看護リハビリステーションたもつは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、令和58月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和510月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。

在宅看護・リハビリに興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護・リハビリを提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保