理学療法士の上村です。まだまだ暑い日が続いており夏の疲れが出てくる頃ですので、皆様方お体にお気をつけてお過ごしください。私もこまめな水分補給を心がけながら毎日訪問しております。

本日は脳梗塞の既往があるAさんの紹介をさせていただきます。脳梗塞の発症後、片側の麻痺と言語・嚥下障害をきたされていました。その後病院内で身体・言語等リハビリをされ、自宅に退院されましたが思うようにコミュニケーションが取れず、社交的な方ですが積極的に話すことが少なくなったと家族様より話がありました。今現在も身体に加えて言語や嚥下機能のリハビリも行なっており、退院当初に比べ表情も明るくなり話せる言葉数も増えたと話されています。本日はコミュニケーションでは欠かせない言語や嚥下、口腔体操についてお話ししたいと思います。

まず初めに、脳梗塞の後遺症として起こる言語障害には、大きく分けて「失語症」と「運動障害性構音障害」の2つのタイプがあります。失語症とは、脳梗塞によって言語をつかさどる領域が損失を受けて、言葉をうまく扱うことができなくなる症状です。失語症の方は、「聞いて理解する」「話す」「読む」「書く」といった言語にまつわる4機能のいずれか、またはすべてに障害を受けています。運動障害性構音障害とは、脳梗塞によって神経線維が損傷を受けて、その結果として唇や舌などに麻痺が出て、言葉をうまく発音できなくなる症状です。運動障害性構音障害は、発声がうまくできないのは機能性の問題のため、耳で聞いて理解する能力・目を読んで理解する能力に問題はありません。細かく評価するとリハビリ内容は変わってきますが、大まかには口腔体操や発声練習等を行います。口腔体操では、舌や口周り、頬の筋肉を動かす口腔機能向上のプログラムですが、誤嚥を予防する嚥下体操もこれに含まれています。内容としては首、頬、舌の運動やパタカラ体操や早口言葉、唾液腺マッサージや表情筋のトレーニングを行うこともあります。Aさんも食事前に口腔体操を行うことで咀嚼をしやすくし誤嚥予防を行なっており、リハビリでも首、頬、舌の運動に発声練習を実施しています。同じ物を繰り返し練習する事も大事ですが、飽きないよう色々な言葉遊びや発声練習等に工夫しており、楽しく行ってもらえるように心がけております。

たもつのリハビリでは、言語聴覚士も在籍していますが、理学・作業療法士も同等のリハビリが行えるように日々自己研鑽に努めています。 たもつを利用してくださっている利用者様に満足して頂けるリハビリテーションを受けてもらえるように介入させていただきます。

訪問看護リハビリステーションたもつは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師とそれぞれの視点、角度から総合的にリハビリの支援できる体制になっております。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。

令和5年4月以降の言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和510月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護・リハビリに興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護・リハビリを提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、入社後の1回目の賞与を特別優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保