作業療法士の古澤です。秋が短く、急に冬になったなぁと思っておりましたが、12月に入り暖かい日も続いております。その日の気温に合わせて着る物も調整しながら出勤しております。
今日は冬ならではの、お布団をかけて寝るということについてお話したいと思います。
当たり前のことながら、寒くなるとお布団を首元までしっかりかけて寝たい、掛け布団だけでなく毛布もかけたい、と思いますよね。身体の動きに支障がなければ、なんて事ない事です。お布団をかけた中で寝返りを打つこともできますよね。しかしながら、疾患や後遺症により身体が思うように動かせない方にとってはとても難しい複雑な動作であると思います。
先日、担当している難病のAさんは、自分で布団がかけられないから暖房で部屋を温め、何もかけずに寝ていたとお話してくださいました。その日の調子によって寝返りや起き上がりもしにくく、安定して座っていることも難しいことがあるAさん。寝ているご家族に助けを求めることも気を遣って控えて居られます。日頃から寝返りや起き上がりの練習をしており、横になる際にもベッドの頭側や中央に臥床できるようにも練習しております。掛け布団がない状態であればなんとか行えるのですが、足元に畳んだ布団をかけるのが難しくなってきておりました。そこで、Aさんの場合は左側のベッド柵に掛け布団の端をクリップで固定し、足元側はマットレスに敷き込むようにして固定しました。掛け布団も斜めに剥ぎ、起き上がるようにすることで、寝た際にも胸元まで掛け布団を引っ張ることができました。足元もマットレスで固定されているので、スッと足を通すだけで布団の中に入ることができました。
Aさんは軽くて暖かい羊毛布団をお使いなので、弱い力でも操作しやすく布団の中で足を動かしたり身体の位置を変えることができました。「やっぱりだいぶ違う、あったかい」と喜ばれ、日常的にもやってみると意欲的に取り組まれています。
他人の手を借りずに自分でできる! これはご利用者様の生活目標となり、できる活動を続けられることがご自身の役割に繋がります。時に、動作方法を工夫したり、反復練習をしたりしても、獲得し難いこともあります。そこで環境の工夫も必要となります。今回の寝る動作に関しても環境、つまり寝具の固定の工夫が必要でした。
最近では軽くて暖かい掛け布団や毛布、保温効果の高い敷きパッドも比較的安価で購入できるようになりました。衣類も同様です。また様々な便利グッズも店頭で見かけるようになりました。ちょっとしたひと工夫で生活しやすくなることは沢山あるかと思います。生活に関わる作業療法士として、その人にあったご提案ができるようこれからも努力したいと思います。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者さんの生活状況、困っていることにも焦点をあて、支援させて頂いております。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保