看護師の八木です。

私が訪問看護をしている、利用者さんのことです。利用者さんは身体が不自由で、夫に支えられ生活をされていました。最愛の子供様が亡くなられ、その後を追うように夫も他界、現在は娘と同居されています。子供、夫の死による大きな悲しみと身体の痛みが毎日のように続き悩まされていました。「もう、こんな身体じゃしんどい。早くお父さんのいるあの世に行けたらいいのに」と、よく涙を流しながら思いを口にされていました。娘さんはそんな時いつも明るく言葉を返されます。
私は利用者さんの痛みは精神的な苦痛が大きく影響していると思い、少しでも楽になってもられるように夫や子供の写真をみせてもらいながら沢山話をしてもらいました。久しぶりに訪問に行くと夫の1回忌が終わったことを聞きました。この1年、いつでもそばで支えて続けてくれた娘に感謝し、前を向いて生きていきたい、頑張りたいと娘さんに伝えられたそうです。娘さんは涙を流しとても喜んでおられました。
私は利用者さんとの関わりのなかでその日の表情や言動に変化がないか見ています。変化に気づいてないこともあると思いますが、その時にしか表出されない事があるからです。
訪問看護での限りある時間でありますが、利用者や家族に寄り添える時間の中で生活のパートナーとして、少しでもお力になることができたら嬉しく思います。