看護師の沈(しむ)です。
早いもので私が訪問看護リハビリステーションたもつに入職してちょうど1年が経ったのですが、今回、1年を節目に、バイクでの訪問を始めました♪少しバイクの運転に慣れてきたと思いきや、例年より3週間早い梅雨入りとのことで、最近は雨に打たれながらバイクに乗って少しドキドキしている今日この頃です。
今日はある患者さんとその家族さんとの関わりの中で感じたことです。
近年、子どもをもつ若い世代のがん患者が増加し、それに伴って親の病気や死を経験する子どもへのグリーフケア対策が必要であると考えられています。今回、私が担当させていただいたAさんも、小さなお子さんがいらっしゃる患者さんで、Aさんの病状が進行していく中、どのようにお子さんやご家族さんへグリーフケアをしていくべきなのか考えた事例でもありました。Aさんは積極的な治療は中止し、家族と残された時間を穏やかに過ごすために在宅療養へ方針を変更されたのですが、Aさんが在宅に帰ってこられる時、小さなお子さんたちはAさんの病状をどのように理解されているのだろうと気になっていました。奥様づてに日々のお子さんたちの様子を伺い変化に気づくことができるように注意していたのですが、Aさんが入院していた病院の医師や看護師の関わりによってお子さんたちへもわかりやすく病状の説明がなされたため、在宅でもAさんの状態の変化があるたびに奥さんからもお子さんたちへ状況をスムーズに伝えることができ、お子さんたちがAさんを囲んで穏やかに過ごすことができていました。お見取りの時も、穏やかに賑やかに、Aさん一家らしく過ごすことができたと伺いました。今回のエピソードの中で1番感じたことは、年齢や理解度に合わせた適切な病状説明と支援がいかに大切で、その後の療養生活にかなり影響を及ぼすということです。一般的に、死について話すことで子どもを傷つけてしまうのではないか・子どもには抱えきれないのではないかと大人は考えてしまい、その話題についてどう扱うべきか悩み避けてしまいがちであり、子どもは状況を理解できていないまま突然の別れとなって心に深い傷を負ってしまう状況があります。私が病院勤務していた時に、がん看護の研修で習った子どものケアの基本姿勢の3C『がんを知らせる』『がんは感染しないことを伝える』『親ががんになったことは誰のせいでもないことを伝える』はお子さんへの病状説明で重要な視点と近年考えられています。子どもの認知発達の視点から、『自分が悪いことをしたから親が病気になったんだ』と考えてしまい親との関わり方がわからなくなってしまう子どもが多いからだそうです。病気を患うこと・家族が病気を患うこうとは大人も子どもも大変大きな危機的な出来事です。若い世代のがん患者さんが増加している傾向がある以上、在宅で私たちが関わる機会も増えていくと思います。今回考えたことを胸に置き、今後も1人1人に合った看護を提供できるように精一杯頑張っていきたいです。
訪問看護リハビリステーションたもつは、京都市伏見区、京都市南区、京都市山科区、京都市東山区、宇治市を中心に活動しています。
緊急事態宣言中ではありますが、5月1日京田辺市に訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 オープンしました。京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を構築していきたいと考えています。
あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。
新規京田辺市・伏見区 令和3年6月以降採用療法士・看護師を募集しています。
在宅看護・リハビリ興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。
ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保