理学療法士の山岡です。新年が明けて もう半月が過ぎようとしています。今年も一年新たな気持ちで 初心を忘れず 丁寧に利用者さんと向き合っていきたいと思っています。
今回は一人の利用者さんをご紹介します。70代男性のその方とは もう3年のお付き合いになります。自己免疫疾患を患われ 手足の筋肉が硬くなっており 関節が思うように伸びません。積極的な治療はしない と決心され 在宅療養をされています。その方の口癖は 「早く死にたい」です。訪問を始めた頃は毎回口にされていました。でもよくお話しをお聞きすると その言葉の裏には 「同じ死ぬにしても 家族に迷惑をかけたく無い」というお気持ちもありました。家族に迷惑をかけないため トイレには杖歩行で行かれます。食事もダイニングへ移動して摂られ 寝たきりにならないため日中数回に分けて8時間は座位で過ごされています。私は硬くなった筋肉を少しでもほぐし ベッドからトイレやダイニングへの杖歩行が安全に行えるよう 脚が曲がったまま固まらないために運動をして頂いています。元々大学講師をされていたこともあり 博識で お話しがお上手です。いつも社会経済のことやスポーツのことなど 色々なことを教えて下さいます。その方とお話しすることで 私の知識が増えていっています。言葉では「早く死にたい」と言われても 積極的に命を終わらせるようなことはされません。ご自身の命を全うし 最期まで家族に迷惑をかけないために努力されています。その努力が報われ ご本人の望まれる最期が迎えられるように 週一回ほんの40分間ですが いいサービスが提供できれば と思っています。私達リハビリ職は 利用者さんの希望をお聞きし それを叶えられるよう一緒に考えています。明確な希望がある方もあれば 漠然とした願いの方もあります。病気の種類や程度によっては そのご希望を叶えることが出来ない場合もあります。従来の常識に囚われず 新しい方法を考えたりすることも必要です。
私は大切なのは利用者さん一人一人のお気持ちに向き合うことと思っています。それぞれ違う人生を歩まれており 家族構成や職業も違えば 希望されることや描かれる未来もそれぞれ違います。利用者さんの目標を考える時 従来の型に当てはめるのでは無く その方の心の声を聞き 本当に望まれている希望に沿えるようにしたいと思っています。
本文とは関係ありませんが 写真は京都水族館のクラゲです。水の中でフワフワとさまよっているクラゲを見ていると なんだか癒されます。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用さんの声、声にならない声を聞き入れ従来の型にとらわれない発想をもって支援させて頂いております。
訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。
令和4年1月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年9月以降の看護師(伏見区)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保