理学療法士の上村啄弥です。もうすぐ梅雨の時期となりますが、雨の中の訪問は普段よりもバイクの運転や雨具等に気を使うことが多いので、気をつけなければいけませんね。天候の変化によって体調を崩さないように気をつけて過ごしていきましょう。
さて、本日は認知機能低下についてお話したいと思います。年を重ねていくとつい物忘れが多くなり、認知症になったのかなあと心配される方は少なくないと思います。加齢による物忘れと認知症には違いがあります。高齢になると脳の機能は衰え、誰にでも物忘れは見られる様になります。例えば、「昨日の夕食は何を食べたかな?」「薬をどこにしまったかな?」といった経験は皆さんもあるのではないでしょうか。人の脳は加齢と共にその機能が老化し、記憶力や判断力、適応力なども衰えていきます。物忘れも含めてこれは自然な老化現象で認知症ではありません。記憶を再生する機能の衰えにより、覚えていたことを思い出すのまでに時間がかかってしまいますが、「夕食を食べたこと」や「薬をしまったこと」は覚えていますし、物忘れの自覚もあるはずです。ヒントがあれば思い出すことができれば、それは誰にでも起きる老化による物忘れなのです。認知症による物忘れというのは物事を記憶する機能が障害されるので、「夕食を食べたことを忘れる」「薬をしまったことを忘れる」というようにそのこと自体を覚えられないのです。なので、基本的にはヒントがあっても思い出すことができません。よく耳にするアルツハイマー型認知症では直近の記憶を覚えていられない為、同じ事を何度も尋ねたり、食事を食べた事を忘れて夕食を催促したりします。でもこれは、本人にとっては覚えていない為に経験していない事になるので「繰り返している」自覚はありません。アルツハイマー型認知症は過去の記憶は再生できるので、昔のことは鮮明に話し出したりすることはあります。一部ではありますが、こういった症状が認知症による物忘れになります。
私が訪問に行っているAさんも物忘れが多くあり、認知症になったのかなと心配されていました。認知症と診断は出ていませんが、認知症予防の為にもリハビリとして認知機能のテストを行い、脳トレを行なっています。脳トレの中には数字とひらがなを線で繋いでいくものや文章の中から特定の文字を拾っていくもの、間違い探しなど様々なものがあります。簡単のものから難しいものまであり、わからなくても頭を使うということが大事なのです。リハビリというと身体の運動が1番に思い浮かぶと思いますが、その方に合わせてメニューは決めていますので、小さい事でも気になることがあれば担当にお申し付け下さいませ。
写真は休みの日に家族で水族館に行ってきた時の写真です。娘は初めての魚達に大興奮でした。久しぶりに家族での外出で良いリフレッシュになりました。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、認知症の利用者さんもたくさんおられます。その人に応じたサービスを療法士・看護師でさせて頂いております。
訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。令和4年7月以降の作業用療法士・理学療法士(京田辺)・言語聴覚士(伏見区)令和4年7月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、優遇します。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保