看護師の八木です。毎日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。蝉の鳴き声が聞こえてきてようやく夏と感じる季節になってきました。今年は祇園祭が3年振りに行われましたね。テレビで山鉾巡行を拝見致しまして、山鉾が方向転換する時の辻回しの迫力に久しぶり感動しました。疫病退散を願い、新型コロナウィルスが終息することを願うばかりです。
私は入職して3年目になりますが、その頃からお世話になっているご利用者さまのお話をしたいと思います。Aさんは癌でこの7月に自宅でご家族に見守られながら息を引き取られました。Aさんいつも明るくおしゃべりが大好きな方で、週に2回体調確認、シャワー介助などで訪問させてました。訪問では、喋り過ぎてシャワーを忘れてしまうくらいでした。日常生活では自立されているのですが、化学療法の治療が始まり、薬による副作用のせいで食べれず、しんどい日々が続き、次第に笑顔も少なくなっていきました。Aさんは、「こんな苦しい治療はもうしたくない。家で家族や友達と楽しい時間を過ごしていきたい。」と胸の内を話してくださいました。そしてご家族と話し合いの中で、「治療は止めて家で看取りを希望。」と選択されました。
治療を止めてからごはんが美味しく感じるようになり、少しずつ髪の毛も生えて、笑顔が戻ってきました。今まで行けてなかった習い事は再開できるようになり、またご友人と買い物や外食に行けるようになりました。色んな所にも行けるほど元気なったAさんは「もっといろんな所に旅行したり美味しい物を食べに行きたいわ!でもコロナがあるから難しいかな。」といいながら半分諦めてた時、娘さんから「今ならコロナも流行ってないし、仕事で休みとったから旅行行こう。どこに行きたいか決めといて。」と返事がありました。その時のAさんの嬉しそうな顔が今でも忘れられません。「八木さん!娘が旅行連れてってくれるんやって!どこにしよう!一緒に決めてくれへん?」と。私はAさんが体力温存して旅行が楽しめる様に出来るだけ近場であること、好きな魚料理があり、家族温泉が楽しめる宿と絞って一緒に探しました。予約がとれて1週間後には娘さんと旅行に行くことができました。念願の親子旅行ができ、沢山旅行話をして下さいました。Aさんは心から嬉しさと達成感に満ち溢れていました。その後も娘さんと2回ほど旅行に行かれたそうです。
> Aさんの訪問では、身体症状を聞くよりも最近の出来事や楽しい話などが多かったですが、それはQOL「quality of life(クオリティ オブ ライフ)」=人生の内容の質のことを指し、本人が満足して健康的に生活を送れる状態の事をいいます。Aさんにとって看護の必要性はコミュニケーションが主であり、それが身体や心の活力となり、Aさんらしい在宅が過ごせたのではないかと思います。そんなAさんの人生の中のほんの少しでしたが、寄り添う事が出来たことに感謝致します。Aさんのご冥福をお祈り致します。
これは家で飼っている1羽のインコです。毎日何か瞑想しているような時があり、思わず写真を撮りました。インコにもこんな時間が必要なのですかね笑
訪問看護リハビリステーションたもつでは、終末期の利用者さんには、十分相談しあらゆる選択肢の提案しその中で利用者さんの希望を可能な限り最優先しております。旅行のプランニングに関して、移動具等、安全面、健康の課題について共に検討させて頂いております。
訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保