看護師の森です。

訪問看護リハビリステーションたもつでは定期的にカンファレンスが開催されており、看護師のカンファレンスでは利用者さんの情報共有や提供する看護についての意見交換等が行われています。

先日、悪性腫瘍の末期と診断された利用者さん(Aさん)を受け持ったときのお話をします。Aさんはご自分の思いや考えを表現することがあまり得意ではない方で、支援者から質問があっても返答されず無言でおられることも少なくありません。病状の進行にともなって生活も変化していくことが予想される状況にありましたが、どこでどのような療養生活を希望されるかをお尋ねしても「言われたようにする」とだけ仰ってそれ以上のお話を伺うことはできませんでした。訪問するたびに「Aさんの本当の気持ちが知りたい、どうすればもっと話をしてもらえるだろうか」と思い悩む日々を過ごしていました。そのような時、看護師のカンファレンスで「意思決定支援」がテーマの学習会があり、事例として取り上げてもらいスタッフ間で意見交換をしました。学習会担当者からの勧めもあり、紹介された書籍を参考にして意思決定支援の技法について学びました。

後日、学習した内容に沿ってお話を伺ったところ、病気についての思いだけでなく人生で大切にしてきたことや生い立ちなど、これまでのAさんからは想像できないほどたくさんのことを話してくださるようになりました。伺ったお話を整理して主治医の先生をはじめ支援者間で情報を共有し、改めて病状説明の機会を設けていただいたり、ご本人もまじえて緊急時の対応を検討したりしました。以降も、療養の場所、何をして過ごしたいか等、Aさんの思いや考えを支援者間で情報共有しながら介入しました。それから数ヶ月間、Aさんは希望されていた通りの療養生活を過ごされた後、眠るような安らかな最期を迎えられました。カンファレンスをきっかけに得た学びが利用者さんへ提供する看護に活きた事例として、強く印象に残っています。たもつには多様な経験をもつスタッフが集まっており、カンファレンスのたびに新たな気づきや学びがあります。そのような環境で経験を積めることに感謝し、一人ひとりの利用者さんのお役に立てるよう研鑽し続けていきたいと思います。

訪問看護リハビリステーションたもつは、定期的にカンファレンス、臨時カンファレンス、定期的な研修会、学会・研修会参加をしています。サービスの質の向上のため、スタッフ間の情報交換等をし、現在の医療、介護の状況を把握し研鑽し利用者さんへ還元したいと考えています。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区、宇治市を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる、実施実績のあるステーションとなったと自負しています。コロナ禍においても、利用者さんに安心して頂ける支援をしています。

令和5年4月以降の作業用療法士・理学療法士・言語聴覚士(伏見区・京田辺)令和5年5月以降の看護師(伏見区・京田辺)を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。ホームページからの直接メールまたは電話での採用を最優先、特別優遇します。ご遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長 西谷 保