理学療法士の山岡です。夏本番ですね!今年の夏も暑さが厳しいそうなので 熱中症予防のため こまめな水分補給を心掛けています。

当事業所では在宅での看取りも行なっています。看取りの時期にリハビリでは何が出来るのでしょう?私はいつも悩みながら 関わらせて頂いています。最期の在宅生活を少しでも楽に 心残りなく過ごして頂けるよう 出来ることをしたいと考えています。

Aさんは病院での治療を終え 在宅での看取りを選択して退院されました。ほぼ寝たきりの状態で 娘さんと二人暮らしのため ヘルパーさんや当事業所の看護師が毎日訪問するプランが立てられました。リハビリは週2回 お身体がこわばらないようにほぐすことや 娘さんの介護負担を少しでも軽減することを目的に介入しました。

病院では誤嚥性肺炎を繰り返されたこともあり 食事はプリンなどの柔らかく喉ごしのいいもののみ と指導されていました。ある日娘さんより いつもプリンばかりで飽きてきただろうから ご飯を食べさせたい とご希望がありました。ご飯をお粥にしても ご飯粒は誤嚥の可能性があります。そこでお粥をすり鉢ですって なめらかにしたものを召し上がって頂いてはどうかと提案しました。食事の時の姿勢は病院で指導されている通りにセッティングし 一口量ずつ口に運ぶと Aさんは少しずつ召し上がってくださいました。ご飯だけではあまり味が無いためか 食がすすまず、娘さんと一緒に考え 海苔や梅干しのペーストを混ぜるなど 工夫しました。その後も いちごやマンゴー・バナナなど 果物をすりつぶしたものはお好みなようで 召し上がって頂くことが出来ました。

またある日は 車椅子で外のお散歩に出掛けました。娘さん一人ではベッドから車椅子に移って頂くことや 車椅子を押して玄関の段差を降りることも困難なので リハビリ時に一緒に行いました。Aさんがお世話をされていた庭の植物を見たり 近所の方に会うことも出来ました。

Aさんの体調は日によってマチマチで 一日中眠っておられる日もあれば 少し会話ができる日もありました。少しずつ眠られている状態が長くなり ある日静かに息を引きとられました。退院からは2ヶ月弱が経過していました。

今はコロナ禍で 入院されていれば面会も出来ません。退院されたことで 娘さんはAさんと最期の時を一緒に過ごすことが出来た と話されていました。何も後悔が無いかといえば嘘になるけれど 在宅でやれることをやった と話された娘さん。そこに少しでも不安を和らげたり したいことをされるためのお手伝いが出来ていたなら うれしいです。

新型コロナウィルスの影響もあり 終末期の医療も変化しつつあります。最期の時を住み慣れたご自宅で 家族と共に過ごしたい と希望される方もあります。当事業所はそんな時のお手伝いもしています。

 

写真は 以前利用者さんから挿し芽で頂いたハイビスカスです。3年経った今年 初めて花が咲きました。

終末期の支援はいつも悩みます。訪問看護リハビリステーションたもつは療法士と看護師が連携を取りその人らしい生活、在宅で生活を支える援助を実践しています。

訪問看護リハビリステーションたもつは、京都市伏見区、京都市南区、京都市山科区、京都市東山区、宇治市を中心に活動しています。

看護師増員により、ますます充実した訪問の質・量を兼ね備えた看護体制を構築しています。

5月1日京田辺市に訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 オープンしました。京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を構築していきたいと考えています。

あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。

新規京田辺市・伏見区 令和3年8月以降採用療法士9月以降の看護師を募集しています。

在宅看護・リハビリ興味のある方は募集要項にありますメール・電話にてご連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。

ホームページからの直接採用を最優先、優遇としています。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

統括所長  西谷 保